「失敗から学ぶことはできるか」という命題について考えてみたい。結論をいきなり書いてしまうと、失敗から学ぶことはできないと思っている。
失敗の原因はいくら考えても仮説でしかない
なにかに失敗すると、その原因をさぐる。そこで導き出せた原因はどこまでいこうとも仮説だ。
たとえば3つの原因が思い浮かんでいても、その3つをクリアできたら本当に成功したのか。それは絶対にわからない。成功のために必要なファクターは、成功してみないとわからないのではないだろうか。
つまり、失敗からはなにも学べない。
失敗から建設的なモノゴトは生まれない?
失敗すると自己肯定感が薄れるし、へこんでモチベーションが下がる。
この世の中に自分だけで完結する仕事はあまり多くない。失敗をすれば周りの人びとにも迷惑をかけることになる。大切なお金と時間と信頼を多少なりとも失うわけだ。
失敗からは建設的なモノゴトはなにも生まれない。
失敗からかろうじて学べる2つのこと
失敗を正面から受け入れるのには時間がかかる。いままでの人生で犯した失敗を、失敗として認識できているのかすらじつは怪しい。
失敗からは「失敗は良くないこと」で「失敗すると結構しんどい」くらいしか学べないとさえ思う。もちろん、失敗することを怖がる必要はないのだが。
なにかを学び人生の糧を掴みとるためにはどうしたらいいのか?
じゃあ、失敗からなにかを学んで人生の糧となるなにかを掴みとるためにはどうすればいいのか。それは成功するしかないと思う。
膨大な時間を内省に使うほど人生に余裕はない。
他人を通じて失敗の要因をメタ認知するのも良いが、それはかなり時間のかかる作業だし、なによりも素直で謙虚な心が必要だ。
最短最速で学びをえるためには、実は犯した失敗を超える成功体験を獲得することがいちばん良いのではないだろうか。
「失敗」について持っておいた方が良さそうなマインドセット
「失敗」について普遍性が高そうなマインドセットを深津さんがまとめていた。
失敗と向き合うよりも、つぎの挑戦を成功させるためにすばやく行動した方がよりヘルシーな人生を歩めそうな気がする。失敗を失敗としないためのテクニックも大切そうだ。
いつまでも得体のしれない失敗に粘着するのはやめよう。